マルチアセット取引は、自身の取引により多くの機会と柔軟性を提供することができます。
市場における取引チャンスは一度限りではありません。取引の機会そしてリスクは市場のいたるところに存在します。そのような中で、商品あるいは取引の分散という、シンプルな戦略が取引の機会を拡大し、リスクの管理にも役立つのです。
- 機会をつかむ
多くのトレーダーは、得意な市場(多くの場合は自国の株式市場)を見つけ、すべての資金を1つの市場に集中させる習慣があります。それは、自身の裏庭に固執するあまり、地平線に広がる多くの取引機会を逃している可能性があることを意味します。
2019年の金市場の値動きや、直近のユニコーン企業(巨大な未上場ベンチャー企業)のIPOをご存じでしょうか?世界のどこかでは、常にホットな相場が存在し、さらに良いリターンを提供する機会が散見されます。
- 投資の分散化
株式投資を分散化するには、業種や地域の異なる株式を選択したり、債券や通貨など、異なる値動きの商品を組み合わせることが必要です。例えば株式が下落しても、通貨が上昇する場合があるように、値動きが異なり、かつそれぞれが収益の可能性のある取引を選ぶことが重要です。資産運用会社が、リスクを最小化し、リターンを最大化するために様々な商品の組み合わせのポートフォリオを構築するのはそのためです。しかし、どの様な場合も必ず自身で調査を行い、全体的な取引計画に準じて取引をすることが必要です。
- リスクを管理する
トレーダーとして、あなたの最も重要な仕事は、大きく動く株を見つけて取引することや、下落トレンドの通貨を空売りすることではありません。最も重要なのは、自身の資産を保護しながらも成長拡大させていくことです。つまり、市場がぶつけてくるあらゆる不測のニュース、イベントまたは経済指標に耐えることのできる投資ポートフォリオを構築することが重要なのです。
リスクの管理というのは、実はそれほど難しいことではありません。投資・取引を分散化することにより、基本的なリスク管理を行うことができます。より多くの業種、地域、異なる商品への投資を行うことで、リスクの一極集中を避け、投資資産全体に対する負の影響を軽減し、バランスの取れた投資ポートフォリオを構築することができます。
国債や社債などの比較的安全な投資を行う場合や、人気の貴金属取引を行う場合でも、分散投資・分散取引は有効なリスク管理手段となります。
そして、マルチアセット取引は、リスクを分散しつつ、より多くの取引機会をもたらすことができるのです。