今週の米国株CFD

株式
山中 康司

アナリスト/アセンダント代表

サマリー:  米国株は史上初めて時価総額が3兆ドルを超えたアップルとライバルマイクロソフトのここ2年間の株価を見ながら現在の立ち位置を見てみます。


(1)アップル(AAPL.xnas

アップル(AAPL.xnas)は年明け3日に時価総額が史上初めて3兆ドルを超えた企業となりました。3兆ドルというと116円換算で348兆円ですから、1社で全TOPIX(東証1部)銘柄の時価総額(約730兆円)の48%近くに達するというとんでもない金額です。

ファンド等の資金が流入し続けているとは言うものの、インデックス連動のファンド運用者からすれば高くても買わざるを得ないという展開です。昨年秋にマイクロソフトと時価総額で入れ替わった時にはマイクロソフトの方が先に3兆円企業になるかと思っていただけに、さすがアップルとしか言えません。ということで、今回はまずアップルの週足でここ2年の動きを見てみます。

(チャート提供:サクソバンク証券)

一昨年コロナショック後の最初の高値から昨年12月までは青いラインで示した上昇ウェッジの中での取引が続いていましたが、ウェッジを上抜けたことで上昇に弾みが付き昨年5月安値を起点とした上昇N波動の100%エクスパンションを達成、現在はウェッジ上限をサポートに、161.8%エクスパンションの194.92をターゲットとしていると言えるでしょう。

短期的には押しが先行しやすい地合いと思いますが、今後もアップル株は他の株に比べて上昇しやすい地合いが続きそうです。

(2)マイクロソフト(MSFT.xnas

マイクロソフト(MSFT.xnas)は、アップルに続いて全米で時価総額2位ですが、テクニカルにはこちらのほうがきれいな値動きを続けています。同じ期間の週足をごらんください。

(チャート提供:サクソバンク証券)

チャンネル内の動きを継続すると考えると、最高値と21日安値の半値戻し1064.87と下降チャンネルのレジスタンスラインが交差する1月上旬あたりを目途にもう一段の上昇を考えてみたいと思います。

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