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アナリスト/アセンダント代表
サマリー: 米国金融機関による利上げ前倒し予想が相次ぎましたが、その中でも今週に入って発言があったJPモルガンチェースとゴールドマンサックスの株価を見てみましょう。
前回はアップル(AAPL.xnas)とマイクロソフト(MSFT.xnas)の2銘柄を見ましたが、今回は米国の利上げ前倒し、回数を4回といった発言をしたJPモルガンチェース(JPM.xnys)とゴールドマンサックス(GS.xnys)の2銘柄を見てみましょう。
(1)JPモルガンチェース(JPM.xnys)
JPモルガンチェース(JPM.xnys)のダイモンCEOは10日にCNBCのインタビューで「インフレが悪化している可能性はある。個人的には年内4回の利上げで済むなら驚きだ」と年内に4回以上の利上げ実施の可能性に言及しました。
銀行業にとって金利上昇によるメリットを考えている面もあるのでしょうが、市場参加者の利上げ前倒し思惑を加速させた発言でした。テクニカルには日足チャートを見てみましょう。
年明けの上昇でそれまでのレジスタンスラインを上抜け、その後も上昇を続けています。金利上昇が株式市場には悪材料であっても、銀行業にとっては好材料という捉えられ方をしている様子が伺えます。10月高値にはまだ若干の距離はありますが、比較的早い段階で高値を更新しに行く流れと言えそうです。
(2)ゴールドマンサックス(GS.xnys)
ゴールドマンサックス(GS.xnys)のエコノミストも10日に「3月、6月、9月の利上げを引き続き予想しているが12月の利上げもそれに加わった」と利上げ予想を3回から4回に増やし、バランスシート縮小についても「開始時期を12月から7月に前倒しする」としました。米国では金融機関のエコノミストが着実にタカ派寄りにシフトしてきています。
こちらもテクニカルには日足チャートを見てみましょう。
年初にレジスタンスラインを上抜けたところは同じですが、昨日大きめの下げが入り同ラインの水準へと下押ししています。昨年11月高値がやや遠のいたチャートとなっています。しばらくは昨年8月以降のレンジの中で上がったら売り、下がったら買いという横方向の動きになりやすいのではないかという見方をしておきます。