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アナリスト/アセンダント代表
サマリー: 今後の注目イベントに関してお届けします。
今週のテーマでも取り上げていますが、先週のECB理事会後の総裁会見でタカ派な発言が出てきたことでユーロが急騰しました。ここにきて4月の大統領選を意識してか、マクロン仏大統領がロシアへウクライナへと飛び回っていますが、プーチン大統領も落としどころがあれば乗りたいという感じの発言をしています。まだどうなるかはわかりませんが、ユーロにとっての売り材料が次々と無くなっていくとするとユーロは思いのほか息の長い上昇相場に転じる可能性が出てきたと言えます。
今週はこのあと10日に米国CPI、11日にドイツCPIとインフレ指標が続きます。世界的にインフレ率が上ブレる中でどのような数字が出てくるか、コンセンサスは依然としてどちらも高水準で、年率で米国が7.3%、ドイツ(EU基準)が5.1%となっていて、当面は米国もECBも引き締め思惑が続きやすいと言えそうです。
来週は日本の10~12月期GDP速報値、1月CPIと本邦経済指標でも重要度の高いものが得てきますが、日本のCPIは前年比で0.8%と欧米諸国とはかけ離れた数字となっています。4月以降は携帯料金値下げの影響が無くなるため2%に近づくと言われますが、それでも妙に低い数字です。販売価格を企業努力で抑えている、賃金上昇がほぼ無い、基本的に需要が低いなど色々な要因が影響していますが、あまり喜ばしくない要因が多いとしか言えません。