過去1年間でプラスになったのはザ・ハーシー・カンパニーのみで、17.2%という甘いリターンを記録しました。トゥッティーロール・インダストリーズが2位でした。サワーパッチキッズやオレオなどの定番菓子を製造するモンデリーズ・インターナショナルについては、2022年のこれまでのリターンが-11%となっています。
へイン・セレスティアル・グループは、年間のパフォーマンスが-61.1%という不幸な1年でした。ParmCrisps、Thinsters、Garden of Eatin'などの自然食品と自社ブランドをメインとする同社は、昨年のリターン(-58.7%)と過去5年間のリターン(-59.2%)と比較しても、最も低いパフォーマンスで1年を終えることになりました。
過去1年間を見ると、ハーシーが31%のトータルリターンで再びトップとなり、過去3年間でもトップ(54%)でした。
トゥッティーロールやトゥッティーポップスを製造する トゥッティーロール・インダストリーズは、過去 12 か月間で 18.4%と、良好なリターンを上げています。また、スイスのチョコレートメーカー、リンツ&シュプルングリー(リンツ)は、リンドールブランドと季節のお菓子で有名ですが、同社も過去3年間のリターンは32.3%と好調でした。
日本企業の江崎グリコ株式会社は、過去3年間は恐ろしいほど低迷し、この期間中に-41.1%のリターンを示し、最もパフォーマンスの低い菓子メーカーにランクされました。大阪市西淀川区に本社を置くこの食品加工会社は、菓子、乳製品、アイスクリーム、さらには赤ちゃんの粉ミルクなどの製品を扱っています。スゥイーツ製品では、スナック菓子プレッツやポッキーなどがあります。
ハーシーは過去5年間で133.2%のリターンを確保
米国でキットカットバーの製造ライセンスを持つハーシーは、過去5年間で133.2%と、大きなリターンでお菓子会社の中でもトップとなり、ステークホルダーに大ブレイクをもたらしました。それに次いで、リンツも高いリターンを上げました。
エアロやライオンバーなどのチョコレートを製造しているスイスのネスレは、過去5年間で44%という驚異的なリターンを記録しています。カカオ豆加工業者でありチョコレートメーカーであるバリーカレボーの同時期のリターンは32%とやや低めでした。スイスに本社を置く同社は、アメリカン・アーモンド、ベンスドープ、モナリザなどのブランドを所有しています。
お菓子銘柄ポートフォリオとMSCIワールドの比較
興味深いことに、サクソのお菓子企業ポートフォリオは、年初来および過去12か月間において、MSCIワールド・インデックスをアウトパフォームしています。しかし、さらに過去を振り返るとそうではありません。MSCIワールド・インデックス(一部の
上場投資信託で取引可能)は、過去3年間で15.9%のリターンを示し、過去5年間では31.8%とさらに目覚しいリターンを示しています。