2021年12月1日付け、金利設定に係る参照指標の変更について

2021年12月1日よりサクソバンクグループでは、お客様口座に適用される一部金利の算出において使用される参照金利をロンドン銀行間取引金利（London Interbank Offered Rate, 以下、「LIBOR」という。）から代替金利指標（Alternative Reference Rate 以下、「ARR」という。）に変更します。サクソグループの一員である当社も本変更が適用されます。

お客様への影響

お客様が株式、ETF（上場投資信託）、債券などの現物取引（cash products）のみを取引する場合、今回の変更がお客様の総コストに大きな影響を与えることはありません。また、当社では、口座の現金残高に適用される金利（Account interest rates）条件は現行と変わりません。

本変更における当社算出金利は、証拠金取引に係るキャリングコスト、資金調達金利、オーバーナイト金利、配当等調整金、および借入金利等（Margin financing rates）に適用されます。

参照金利が変更される理由

本年3月5日、LIBOR 運営機関であるICE Benchmark Administrationより、2021年12月31日をもってLIBORの公表が停止されることが発表されました。金融ベンチマークの管理者は、こういった強まる規制要件の対象となります。サクソバンクグループでも、お客様に適用する当社金利を設定する際には、透明性の高い金融ベンチマークを参考にしているため、このLIBORの公表廃止の影響をうけることとなります。そこでサクソグループでは、LIBORなどのIBOR（Interbank Offered Rate）に代えて、金融市場で一般的に採用されているARRをLIBORの廃止前に導入することを決定いたしました。ARRは、国内外の業界団体、市場参加者、中央銀行や準備銀行などで構成されるワーキンググループによって開発されたものであり、一般に公開されており、国家機関（National Competent Authorities (NCA)）、市場参加者、国内外の金融業界団体に承認されています。

具体的な変更点

2021年12月1日から、お客様の証拠金取引に係る適用金利のビット/オファーレートは、新たなARRに基づき算出されます。こうして生成された当社のビット/オファーレートは、当社が提供する金融商品の価格調整や、お客様取引で発生する金利レートの算定に使用されます。また、ARRが指定されない通貨については、短期金融市場金利（Money Market rate (MMR)）、金融政策金利（Monetary Policy rate (MPR)）あるいは他の関連金融ベンチマークが適用されることになります。

当社のお客様向け適用金利のビット/オファーレートは、サクソバンクグループ独自のものであり、当社の「取引約款」の規定に従います。

2021年12月1日以降の参照金利指標

2021年12月1日以降における、当社のお客様向け適用金利の算出設定に使用される金融ベンチマークは以下の表のとおりです。なお、サクソバンクグループは、未実現および実現利息を計算しお客様口座に計上する際に、当該金融ベンチマークの公表タイミングとの間で時間的差異もって適用できる権利を有します。また、当社のお客様には「Account interest rates」の適用は原則ございませんが、口座のマイナス残高につきましては、所定の利子が発生します。

*)証拠金取引に係る金利（Margin financing rates）のそれぞれについて、サクソ・ビッド/オファー金利を設定する際のインプットとして適用される金融ベンチマーク。

**) 2021年9月2日までにSveriges Riksbankが最終的に発表することが条件となります。金融ベンチマークであるSwedish Short-Term Rate (SWESTR)のテスト期間が2021年12月1日までに完了しない場合は、代わりにSveriges Riksbankのレポレートがインプットとして適用されます。