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Chief Investment Strategist
サマリー: ASMLの第1四半期決算は予想を上回り、第2四半期の収益ガイダンスも予想を上回ったものの、強弱入り混じった需給見通しや中国に関するリスクについてのコメントが焦点となっているようで、ASMLの株価は3%下落しました。しかし、長期的な需要見通しが堅調なため、投資家はこれらのリスクに関する短期的なノイズを無視する必要があります。テスラは、今夜の引け後に発表される次の重要な決算です。投資家の関心は、最近の値下げを踏まえたテスラの粗利益率20%という目標、そしてもちろん2023年の納車台数200万台という目標に集中することでしょう。
※本レポートは自動翻訳を一部修正したものです。原文と和訳に齟齬がある場合は原文が優先されます。
投資家はASMLの短期的なノイズを無視すべき
世界最大の半導体露光装置メーカーであるASMLは、2023年第1四半期の決算を発表し、売上高、粗利益率ともに予想を上回ったことが明らかになりました。第2四半期の売上高ガイダンスは65~70億ユーロと予想の64億ユーロを上回り、ASMLは2030年までに売上高を440~600億ユーロ、粗利益率を56~60%にするという長期目標を維持しています(22年度の売上高は212億ユーロ、粗利益率は50.5%)
しかし、ASMLの第1四半期決算については、市場はやや冷めた見方をしており、同社の株価は3%下落しました。投資家は、ASMLのコミュニケーションにおいて2つのリスクに注目しているようです。1つ目のリスクは、プレスリリースにある「業界が在庫をより健全なレベルに引き上げるために努力する中、異なるエンドマーケットセグメントからの需要に関するさまざまな入り混じったシグナルが引き続き見られる」という文章に関連しています。これは間違いなく収益に対するリスクですが、短期的なリスクでもあり、ASMLの企業価値に影響を与えるようなものではありません。2つ目のリスクは中国に関するもので、同社のCFOによると、米国の要求に従い、中国への半導体装置販売の抑制を開始するかどうかについて、オランダ政府の最終決定を待っているところだということです。中国市場は現在、システム売上高全体の8%、受注残の20%を占めています。
テスラ、第1四半期決算を前に再び値下げを実施
今日の決算で注目されるのは、当然ながら世界で最も取引されている株式であるテスラであり、自動車メーカーが何度も価格を引き下げたことから、今年に入ってから盛り上がりを見せています。テスラは、今夜米国市場終了後に発表される第1四半期決算を前に、昨日も値下げを行いました。複数のセルサイド・アナリストは、テスラの積極的な値下げは、需要を高く維持し、ここ数四半期に増加した在庫を再び減らしたいという意思表示ではないかと懸念しています。また、アナリストは、テスラが工場の効率を上げない限り、自動車の粗利益率20%という目標を維持できないと懸念を示しています。当社の予想では、リチウムイオン電池の主要な投入コストである炭酸リチウムの価格が中国で暴落しているため(下記参照)、テスラは20%に近いマージンを維持できるでしょう。
投資家は自動車の粗利率の他に、テスラの需要見通しに注目し、今年の納車台数が50%増の200万台に達することを期待していることでしょう。テスラは第1四半期に422,875台を納車しました。つまり、テスラが200万台を達成するためには、今後3四半期で平均525,700台を納車する必要があり、その3四半期の納車台数は前年同期比約63%の成長率に相当します。これは高いハードルですが、電気自動車の価格が下がったことで、多くの市場でかなり需要が高まっているようです。欧州の自動車販売台数も前月に2年ぶりの高水準となり、需要が堅調であることを示唆しています。アナリスト予想では、テスラの売上高は前年同期比25%増の234億ドル、第2四半期の売上高が47%増の248億ドルになる見通しです。