テスラは、その市場価値と、それ以上に市場全体、特に市場の成長部分のセンチメントに影響を与えることから、おそらく来週発表される決算の中で最も重要なものだと思われます。テスラでは最近、第3四半期の納品台数未達が生じ、アナリストは第3四半期のEPS予想を3.6%引き下げました。テスラはリチウム価格の高騰による大きな投入コスト圧力に直面しており、電力価格の高騰も電気自動車の需要に影響を与えている可能性があるため、業績への影響はアナリストの予想以上かもしれません。アナリストは、売上高を前年同期比61%増、EBITDAを51億ドルと予想しています。
来週の最も重要な決算発表のリストは以下の通りです。ASML と テスラの他に、火曜日(10月18日)にジョンソン・エンド・ジョンソンとロッキード・マーティンの決算が発表されますが、ウクライナ戦争の影響を考えると、後者が注目されるところです。プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)は水曜日(10月19日)に決算を発表しますが、世界最大の消費財メーカーの一つであり、消費財インフレを知る上で非常に重要な企業です。木曜日(10月20日)は、ABBとダナハーが工業製品の見通しを把握する上で注目されます。金曜日(10月21日)は、世界最大のバッテリーメーカーである寧徳時代新能源科技(CATL)、アメリカン・エキスプレス、そしてエネルギー関連企業として初めて第3四半期決算を発表するシュルンベルジェに注目したいと思います。シュルンベルジェは石油・ガスサービス会社であり、同社の決算は、石油・ガス業界の設備投資と将来の生産量に関する良い先行指標となります。
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月曜日:バンク・オブ・アメリカ、サンディスク
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火曜日:チャールズ・シュワブ、ジョンソン・エンド・ジョンソン、ゴールドマン・サックス・グループ、インテュイティヴ・サージカル、ロッキード・マーティン、トゥルイスト・ファイナンシャル
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水曜日:ASML、エレバンスヘルス、テスラ、IBM、ラムサーチ、プロクター・アンド・ギャンブル、アボット・ラボラトリーズ、アトラスコプコ
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木曜日:中国移動(チャイナモバイル)、中国電信(チャイナ・テレコム)、ABB、ダナハー、インベストール、フィリップ・モリス・インターナショナル、ユニオン・パシフィック、CSX、AT&T、ブラックストーン、マーシュ・アンド・マクレナン・カンパニーズ、ヤラ・インターナショナル、ノルデア、ボルボ、エリクソン、フリーポート・マクモラン、ダウ
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金曜日:寧徳時代新能源科技(CATL)、アメリカン・エキスプレス、シュルンベルジェ、ベライゾン・コミュニケーションズ、HCAヘルスケア、シーカ