口座開設は無料。オンラインで簡単にお申し込みいただけます。
最短3分で入力完了!
アナリスト/アセンダント代表
サマリー: 最近のニュースで気になったものとしてソフトバンクによるアームの売却断念と肥料価格の高騰がありましたので、今週は買収側のエヌビディア、そして肥料生産大手のモザイクの2銘柄を取り上げました。
前回はペイパル(PYPL.xnas)とスクエア(SQ.xnys)の2銘柄を見ました。今週は個人的に気になったニュースに関連してエヌビディア(NVDA.xnas)とモザイク(MOS.xnys)をピックアップしてみました。
(1)エヌビディア(NVDA.xnas)
エヌビディア(NVDA.xnas)はGPGPU(汎用GPU)の設計に特化した半導体大手ですが、昨日のソフトバンクグループの決算発表においてアームの売却契約が解消されたと発表されました。規制が理由となり売却を断念せざるを得なかったとのことですが、エヌビディアとアームの連合が無くなるとなれば、アームの株価にも影響が出るのではと見ていましたが、昨夜のエヌビディアは寄り付きこそ若干安かったものの上梓しての引けとなりました。
昨年12月時点で米国連邦取引委員会が買収差し止めの訴訟を起こしていましたし、エヌビディアもアーム買収に関して、1月25日時点で独禁法上の問題から買収が困難となり計画を取り下げると関係者の話が出ていました。エヌビディアの株価も既に昨年から下げていましたので、材料としては織り込み済みだったというところでしょか。
エヌビディアですが、現在の同社の売り上げで大きく伸びているのはゲーム関連とデータセンター向けの製品です。どちらも好調な状況が続いているようですので、アームの買収断念も正式に決まり悪材料も出尽くしというところではないでしょうか。
テクニカルには日足チャートをご覧ください。
史上最高値345.21から1月安値208.88へと39%ほど水準を下げた後に、下げ幅の38.2%戻しの水準でいったん上値を抑えられた形です。ただ、その後も底堅い推移を辿っていますので、再度38.2%戻しの260.96をまずは試し、中期的には半値戻しと重なる275ドル水準に戻す展開を見たいところです。
(2)モザイク(MOS.xnys)
モザイク(MOS.xnys)は、カーギル(非上場企業として世界最大の売上高を誇る穀物メジャー)の子会社である肥料の採掘・生産を行う企業です。主要な肥料の原料となる採掘においてリン酸塩が世界最大、炭酸カリウムは世界第2位という規模です。
最近農家を直撃している問題として肥料価格の高騰といったニュースを見ることも多いため、モザイクを取り上げましたが、モザイクは昨日2015年8月以来の高値をつけています。ハイテク関連とは異なり史上最高値とは行きませんが、コロナショック後の安値からの上昇トレンドを依然として継続している銘柄です。
週足チャートをご覧ください。
下げる前のナスダック100のような順調な上昇となっています。材料的にもテクニカルにももう一段の上昇が見込めそうですから、50ドルの大台をターゲットにしばらくは上昇トレンドを継続しやすいと見ています。