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Chief Investment Strategist
米雇用統計が低調だったことで、FRBが金利を高すぎるまま長期間維持したのは間違いだったという議論が巻き起こり、金融市場はすでに金曜日に揺れていました。今日、金曜日に表面化した懸念は、大幅なリスク削減へと爆発し、日本株は12%下落するという歴史的な動きとなりました。これは1959年までさかのぼると、日本株の1日の下落幅としては最大です。株式先物もまた、市場前取引で3.9%安を示した米国のテクノロジー株の大幅下落を示唆しています。この突然の急落の要因は何でしょう?
VIX指数(恐怖指数)がわずか2取引日で18から38になったとき、リスク削減が始まり、それが今日の日本株の動きです。市場は短期的には非常に不安定で、ファンダメンタルズよりもテクニカルに左右されます。長期投資家が今日、過剰な反応を避けるべき理由はまさにここにあります。ウォーレン・バフェットが「株式市場は、せっかちな人から忍耐強い人へと資金を移動させる装置である」と言ったのは有名な話です。今日、投資家が犯しうる最悪の過ちは、ポジションを急激に売却することです。
市場前の株式先物を見る限り、米国株の調整幅は7月のピークから7%程度に達しそうです。これはマイルドなドローダウンと呼ばれるもので、強気相場が長期化し、経済サイクルが好転しているときによく見られる現象です。次のマクロ指標が悪化すれば、下落幅は15%程度まで拡大し、S&P500指数は4,800レベルまで下落する可能性があります。S&P500の5,000レベルは、4月に市場が底を打った場所であり、現在200日移動平均線が位置する場所でもあります。15%の調整は珍しいですが、通常、重要な変曲点です。景気後退が訪れず株価が反発するか、景気後退が訪れ調整がさらに拡大するかのどちらかだからです。
将来を展望すると、AIブームが継続するかどうか、そして景気が後退するかどうかが、2つの重要なファンダメンタル・ドライバーとなるでしょう。