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アナリスト/アセンダント代表
サマリー: ハイテク株の中でも比較的強いと言われる銘柄がありますが、相場全体が軟調になってくるとそうした銘柄だけ逆行高ということも困難です。今週はハイテク株の中でも現時点は検討しているものの、いつ大きく下げてもおかしくは無いという下目線の銘柄を2つ取り上げました。
前回はJPモルガンチェース(JPM.xnys)とゴールドマンサックス(GS.xnys)の2銘柄を見ましたが、今回はナスダックがもう一段の下げを演じる可能性を考えましたので、まだ大きくは下げてはいないもののテクニカルに今後下げそうな銘柄をピックアップしてみました。ひとつは常に下がったら買いと見られているアップル(AAPL.xnas)、もうひとつは通信半導体大手のクアルコム(QCOM.xnys)です。
(1)アップル(AAPL.xnas)
アップル(AAPL.xnas)は株式相場が堅調な時には多くのファンドに組み入れられていることもあって、押しでは買いという動きばかりでしたが、米国が利上げサイクルに入ってくるという大きな節目を前にして、利食い売りも出やすい状況にあります。ほとんどの投資家にとって利食いできるということも今後地合いが悪くなってくる際に利食い売りを招きやすいとも言えます。
テクニカルにも高値圏からの反転パターンを形成中ですので日足チャートをご覧ください。
昨年10月安値から年始の史上最高値までの上昇相場の途中に12月の押しがありますが、昨日の下げでこの押しを下回ったことでヘッド&ショルダーを完成し、次の安値を探る段階になりました。少なくとも10月安円と最高値の半値押しとなる160.58までの下げはありそうですが、全体の地合いが悪くなると61.8%押しの155.31も視野に入れるべきでしょう。
今回も下げ止まればまた買いが出てくるというこれまでの展開を繰り返す可能性もありますが、しばらく時間がかかるのではないかと見ています。
(2)クアルコム(QCOM.xnys)
クアルコム(QCOM.xnys)もハイテク関連銘柄としては注目度が高く、昨年10月安値からの上昇率もかなり大きなものとなっていました。年初こそ最高値更新の動きとなりましたが、11月中旬以降の高値圏でのもみあいを大きくは抜けられず、現在は逆に下抜けの懸念が大きくなってきたチャートです。こちらも日足チャートをご覧ください。
170ドル台前半と190ドルをそれぞれサポートとレジスタンスとして横方向の動きを続けてきましたが、170ドルを下回ると昨年11月上旬の窓明け後の安値153.30を視野に入れ続落しやすい流れとなりそうです。
同水準は10月安値と最高値との半値押しから61.8%押しの水準とも重なるため、テクニカルにもターゲットとされやすい水準と言えるでしょう。