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アナリスト/アセンダント代表
サマリー: 昨日のFOMCでFRBは0.75%と大幅な利上げを実施しましたが、WSJを使ったリークでショックを小さくしたあたりはお見事でした。しかし議長会見で7月は0.5%の利上げの可能性にも言及したことで株価は反発したものの、0.75%の思惑が広がると改めて下げる可能性も高まります。今回は米国主要株価市指数の中でも下げ幅が大きいナスダック100を見て行きます。
ナスダック100(USNAS100.I)は、NYダウやS&P500よりも早く昨年11月に史上最高値16768.31をつけて以降は着実に水準を切り下げ、米国のインフレが高止まりすることによるFRBの利上げが早く大きくなるという見方から4月の戻り高値以降の下げはかなり大きなものとなっています。
今回は週足チャートをご覧ください。
コロナショック後の安値以降の値動きですが、高値から2割下げたら下降トレンド入りと言われる中で、最高値16768.38から既に33%以上の下げとなっています。コロナショック後の安値と史上最高値の半値押し11703.93レベルと、史上最高値からの逆N波動を考えたフィボナッチエクスパンテンションの100%エクステンション11440.33が重なっていて、今週は同水準にいることを考えると、短期的にはいったん踊り場を形成しやすい水準です。
しかし、昨夜も7月が0.75%ではなく0.5%の利上げだったらという思惑もあっての買い戻しで、しかもその反発もそれほど大きくないことを考えると、下降トレンドが終わったと考えるよりもまだ米国株の下降トレンドは継続中でどこで反転するのかを探っている段階と考えた方が良いように思います。
株式市場におけるリスクオフの波が終わったという展開になればそれから買いに回っても間に合いますし、今はまだその段階では無いと思いますので、次のターゲットがリトレースメントの61.8%押しが10508.72、エクステンションの127.2%エクステンションが10399.86と大台10000ドルに近いところで似た水準になっていることから、下降トレンドからの転換は1万ドルの大台間近と見ていた方が良さそうです。