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アナリスト/アセンダント代表
サマリー: 今週は米国10年債を取り上げました。2月に入ってからの米国株式市場、為替市場は米金利上昇がきっかけとなって、株安とドル高の動きが続いています。きっかけは米国のインフレ率が高止まりしていることから政策金利もこれまでよりピークが高まるとの見方です。米国10年債利回りは3.9%を超え、当面は金利上昇リスクが高いことからサクソバンクのチャートツールで米国10年債を常に見ておくことはどのプロダクトを取引する人にとっても重要だと思います。
直近では2月2日の戻り高値をピークに大きく下落していることがわかります。つまり米金利上昇です。さきほど米金利上昇は株式にとって悪材料と書きましたが、債券価格として表示されていれば債券価格下落(金利上昇)は株安と考えることができ、同じチャート重ねて見るとたしかに米金利上昇が直近の株安の要因であることが理解できます。
先ほどのアルファベットのチャートを重ねてみると以下のようになります。
比較しやすいように終値をラインチャートして表示しました。青が米国10年債、ピンクがアルファベットです。
そして、米国10年債が中期的に重要な水準に差し掛かっています。日足チャートをもう少し長く表示してみます。
10年債価格が昨年11月10日以来の水準へと下落しています。最近のインフレ率低下の鈍化が米国の金利先高観思惑へとつながり、長期金利にも影響しています。そして昨年11月10日から現在までの動きを見るとダブルトップ状の動きとなっていて、更なる価格下落(金利上昇)になっていくのではないかという見方が可能です。
そうであるとすると、株式市場では当面株安、そして為替市場ではドル高となりますので、どの市場で取引をしている方も米国債の値動きを並行して見て行くことは重要です。