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チーフ・インベストメント・ストラテジスト
サマリー: 米1月雇用統計の一段と力強い内容を受けて、FRBの政策当局者はタカ派姿勢を強めており、金融市場に織り込まれる政策金利の水準は、12月FOMCのドットチャートに回帰しつつあります。今週前半は14日公表予定の米CPIがカギとなりますが、その後市場の焦点はFRB当局者のコメントに移るものと予想されます。
米1月雇用統計の一段と力強い内容を受けて、FRBの政策当局者はタカ派姿勢を強めており、金融市場に織り込まれる政策金利の水準は、12月FOMCのドットチャートに回帰しつつあります。今週前半は14日公表予定の米CPIがカギとなりますが、その後、市場の焦点はFRB当局者のコメントに移るものと予想されます。
2023年に入り、市場のシナリオは昨年末に広がったリセッションから、ソフトランディングへと急速にシフトしてきました。労働市場の底堅さを背景に循環的な景気回復が再び加速するとの見通しが強まっています。こうしたシナリオの変化は債券市場に織り込まれつつあり、米2年国債利回りは足元4.5%程度と昨年11月以来の高水準を付けるなど、米国債の利回りは大きく上昇しています。また、市場に織り込まれる政策金利の水準は、FF金利のターミナルレートを5-5.25%とする12月FOMCのドットチャートに回帰しつつあり、年内に2回程度の利下げが行われるとの見方は徐々に後退しています。