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テクニカル分析：金、原油、および株式に関する長期的視点
キム・クレーマー・ラーション
テクニカルアナリスト
サマリー: バブルが内部崩壊すると、価格は少なくとも最後の大幅な調整のピークまで必ず戻ります。
株式の価格バブルの内部崩壊
ナスダック100指数は、明らかなバブルのパターンを示しています。次の図は、バブルの1つの例で ある1990年代のインターネットテックバブルを示したものです。バブルの理論によると、ベアトラップとして知られている大幅な調整が少なくとも1回（場合によっ ては2回）、長い上昇トレンドの間に発生します。バブルが内部崩壊すると、価格は少なくとも最後 の大幅な調整のピークまで必ず戻りますが、そのボトムまで達することも非常に多くあります。時 には、価格が本格的に上昇する前の相場の起点まで、延々と下落します。
2008年のサブプライム危機のボトム以来、ナスダック100は15倍に上昇してきました。2度ほど大幅な調整が発生しており、特に、最も注目すべきは、2018年の米国の貿易戦争とFRBの金利引き上げの懸念の最中、ビッグテックが議会の監視下にあった時期と、コロナウイルスのパンデミックの恐れが2020年に新型コロナウイルスのパンデミックに代わった時期です。
今回が他のバブルと変わらないとすると（それは決して変わることはありません）、ナスダックは少なくとも9,736前後まで下落するはずです。現在はそのレベルからわずか12％のところにあります。
しかし、市場は2018年の調整ないしはベアトラップの領域まで下落する可能性があります。この調整のピークは7,673前後で、サブプライム危機の底値以降の上昇トレンド全体の0.764というフィボナッチリトレースメントと、「コロナウイルスのボトム」と過去最高値の0.618というリトレースメントの中間に収まります。しかし、時には、最後の調整の安値を下回る価格下落が確認される場合もあります。そのシナリオが展開する場合には、ナスダック100は5,897よりも下まで下落するはずであり、ピークから65％の落込みとなります。
バブルの内部崩壊は、通常は、積み上がりの2倍の速度になります（プロスペクト理論によれば、この場合の損失の苦痛は利益獲得の2倍から2.5倍の激しさとなります）。これを適用すると、株式のボトムは2023年または2024年という計算になります。
9,000を下回るナスダックの下落（場合によってはさらに8,500または7,500まで）が大幅だとお考えでしたら、ドットコムバブルのピークとその後の内部崩壊の後の2000年から2002年までの間にナスダックが77パーセント下落したことを忘れないでください。ピーク前／ベアトラップの調整よりも下でした。
RSIは現在、40の閾値をテストしており、それを下回って1か月を終えた場合には、センチメントは弱気です。これは、サブプライム危機以来見られなかったシナリオです。
今回が他のバブルと変わらないとすると（それは決して変わることはありません）、ナスダックは少なくとも9,736前後まで下落するはずです。現在はそのレベルからわずか12％のところにあります。
しかし、市場は2018年の調整ないしはベアトラップの領域まで下落する可能性があります。この調整のピークは7,673前後で、サブプライム危機の底値以降の上昇トレンド全体の0.764というフィボナッチリトレースメントと、「コロナウイルスのボトム」と過去最高値の0.618というリトレースメントの中間に収まります。しかし、時には、最後の調整の安値を下回る価格下落が確認される場合もあります。そのシナリオが展開する場合には、ナスダック100は5,897よりも下まで下落するはずであり、ピークから65％の落込みとなります。
バブルの内部崩壊は、通常は、積み上がりの2倍の速度になります（プロスペクト理論によれば、この場合の損失の苦痛は利益獲得の2倍から2.5倍の激しさとなります）。これを適用すると、株式のボトムは2023年または2024年という計算になります。
9,000を下回るナスダックの下落（場合によってはさらに8,500または7,500まで）が大幅だとお考えでしたら、ドットコムバブルのピークとその後の内部崩壊の後の2000年から2002年までの間にナスダックが77パーセント下落したことを忘れないでください。ピーク前／ベアトラップの調整よりも下でした。
RSIは現在、40の閾値をテストしており、それを下回って1か月を終えた場合には、センチメントは弱気です。これは、サブプライム危機以来見られなかったシナリオです。
2022年：米ドルの年
ドルインデックスは、2015年以来取引されてきた88から103までの非常に幅広いレンジから強気方向へのブレイクを再び試みています。ブレイクアウトが成功すれば、第3四半期には110前後への動きが確認される可能性があり、そこでは、フィボナッチのプロジェクションとリトレースメントのクラスターが出現します。
RSIはダイバージェンスのない強気センチメントを示しており、ドルインデックスがさらに高い価格水準になるという見解を支持しています。
10年物米国債利回りは数十年間の長期下落トレンドをブレイクし、4％が視野に
10年物米国債利回りの上昇トレンドは、2022年1月に1.71％を超えるブレイクを示し、新たなハイヤーハイを形成した時点で確認されました。3月には、何十年にもわたる長期の下落トレンドのブレイクがこれに続いています。利回りは、現在では2018年のピークだった3.25パーセントにも達しています。10年物米国債利回りは、4パーセントの前後にマイナーな心理的抵抗線があるだけなので、第3四半期には約4.38パーセントの1.382というフィボナッチプロジェクションに達する可能性が十分にあります。しかし、サブプライム前のピークの近辺である5.25パーセント前後までは強力な抵抗線はなく、この水準は、2018年～2020年の下方トレンドからの1.618と1.764というフィボナッチプロジェクションの間になります。
ブレント原油の上昇トレンドは失速
ブレント原油は、5月と6月の2度の試みの後、3月のピークを試す126ドル超まで戻るのが困難になっていると思われます。週次ではRSIは依然として強気ですが、ダイバージェンスは中期的なトップが確認されたことを示しています。ブレントが125.25を超えてブレイクすれば、最後のエグゾースチョンの動きとして3月のピークをテストするところまで押し上げられることがあり得るでしょう。
しかし、ブレント原油は、今後2か月ほどは97ドルから125ドルまでの間のレンジで推移する可能性があります。96.90ドルを下回るブレントのブレイクが発生した場合には、86.75ドルに支持線があり、長期の上昇トレンドがテストされる可能性が高くなります。