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Chief Investment Strategist
サマリー: 第3四半期の決算シーズンは半分以上終了し、いくつかの明確な兆候が現れています。金融と消費財は収益増加の点で良好な実績を示し、消費財業界は営業利益率を1年前より高めることが出来ました。第3四半期は、企業がかつてないほどの人件費圧力に直面し、一部の業界では材料費が高止まりしているため、利益の圧縮が大きなテーマとなっています。利益圧縮が最も顕著だったのは半導体やメディア企業でした。エネルギー関連企業は価格面でのパフォーマンスは依然良好ですが、ファンダメンタルズは第 3 四半期にやや悪化しました。
S&P 500種構成企業の決算発表は6割終了し、より明確な姿が浮かび上がってきました。下図に示される通り、第3四半期のS&P 500のEPS予想は楽観的すぎであったことが明らかになりました。第3四半期には減収減益が見られ、中でもテクノロジー企業の利益が最も縮小しました。地域別にみると、収益が最も悪化したのは中国、次いで欧州でした。米国株式市場では、テクノロジーセクター(ナスダック100)がS&P500よりも大きな打撃を受けています。当社では、売上高純利益率が引き続き過去の平均を上回り、アトランタ連銀賃金上昇率トラッカーの中央値が前年比6%以上を維持している中、利益の圧縮は数四半期続くと見ています。