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シニアインベストメントエディター
サマリー: 「5月に売り逃げろ」は有名な相場の格言ですが、投資家はそれを実行する前に、その意味をあらためて考えるべきでしょう。
※本レポートは自動翻訳を一部修正したものです。原文と和訳に齟齬がある場合は原文が優先されます。
「5月に売り逃げて、9月に戻ってくるのを忘れるな」"というのは、少なくとも金融業界では広く知られている言葉です。本稿では、この言葉が一体何を意味し、また、正しい選択肢となり得るかについて考えた上で、2023年に取るべき戦略について考えます。
セルインメイの背景
この格言は、「5月にポジションを売却して、9月に再投資する」という考えに基づいています。そのルーツは数百年前に遡るとされており、1700年代に英国の有名な競馬場で開催されていたレースに関係しているとの説もあります。
セルインメイの理論的根拠は、それほど明確ではありません。単に投資家が夏季休暇の間にマーケットに気を揉む必要はないという意味で捉える向きも広がりつつあります。もう一つの捉え方は、多くの投資家が休暇に入るため、トレーダーの数が減り、流動性が低下し、その結果、市場に(不合理な)変動が生じる可能性があるというものです。その他にも、5月に支給される年末の賞与に関連して相場が下落するという季節的的要因など、さまざまに解釈されています。
あくまでも参考に
このような根拠に欠ける格言を、はたして投資家が気にする必要があるのでしょうか?当グループの投資コーチであるPeter Siksは以下のように述べています。「このような格言は、あまり当てにすべきではありません。毎年5月~9月と、10月から4月までの長期的なリターンを比較すると、後者が前者を上回っているのは事実です。しかし、市場のどの部分に注目するかにもよりますが、大半の株式市場は夏の間にもプラスのリターンを上げています」
その上で、Siksは投資家は5月に市場から離れることによって、「リターンを失う」ことと、「追加コスト」という、2つの課題に直面するとし、「金融市場から一定期間離れると、他の場所で得られたはずのリターンを補う必要があります。また、市場から一旦資金を引き揚げた後、再び投資を行うことによって、追加のコストが発生する可能性があります。また、居住地によっては課税される可能性もあります」と指摘しています。
セルインメイは2023年に当てはまるか?
2023年は年初から、市場が上昇するのか、または下落するのか、全く方向感の定まらない相場が続いています。
また、Siksは「中央銀行は、インフレと戦うべきなのか、それとも経済を支えるべきなのか、難しい判断に迫られています。この結果、株式市場は最近になって比較的持ち直してはいるものの、横這いの動きが続いてきました」とお述べています。
Siksは、このような市場環境で投資家が安心して夏を過ごし、最終的により良い結果をもたらすために、すべてのポジションを売却しない別の選択肢を提案しています。Siksは「5月に売って9月に戻ってくることにこだわると、投資機会を逃すことになります。夏の間、またはそれ以外の期間においてリスクを抑えたいと考える投資家には、代わりに以下のいずれか(あるいは両方)の選択肢を検討することを提案します:1)ポートフォリオの分散化;債券は過去数十年で最も興味深い投資対象となっており、貯蓄の一部を債券に配分することは検討に値する;2)ポートフォリオのベータ(市場全体の動きに対する価格感応度)を低下させ、リスクを抑制する。これらの選択肢を選ぶことで、投資家は市場をそれほど気にせずに夏を楽しむだけでなく、市場が上昇した場合はその恩恵を享受することができます」と述べています。