口座開設は無料。オンラインで簡単にお申し込みいただけます。
最短3分で入力完了!
アナリスト/アセンダント代表
サマリー: アセンダント社の山中 康司氏による、ドル円の見通しと米国株CFDのピックアップ銘柄、来週の注目イベントについてのレポートをお読みいただき、お取引のヒントとしてご活用ください。
当レポートではSaxoTraderPROを使用しています。
SaxoTraderPROの概要は以下のページをご覧ください。
SaxoTraderPRO概要
サクソバンク証券では、大型株・中型株・小型株からETF/ETNまで IPO直後の銘柄を含む約3,900銘柄の米国株式CFDを提供。最大レバレッジ5倍(個人の場合)、決済期限なく「売り建て」「買い建て」がともに可能です。
米国株式CFD 6つの魅力とは
前回はWTI原油先物CFD(OILUSconst)と米国個別株CFD2銘柄を取り上げましたので、その後の動きを見ておきましょう。
(1) WTI原油先物CFD(OILUSconst)
WTI原油先物CFD(OILUSconst)は、1月15日を高値にその後は急速に値を下げ、トランプ大統領がプーチン大統領と電話会談を行いロシアとウクライナの停戦に向けて動き出したことから更に水準を下げる展開が続いていました。
前回執筆時点では70ドルの大台を割り込む水準まで下げていましたが、その後も上値は重く3月5には65.22と65ドルの大台に近づいた後に66ドル台半ばを中心としたもみあいとなっています。前回の日足チャートで見たように複数のサポートラインが65~67ドルの間に集中しているため、現行水準で踊り場を作り更なる下げをトライする準備中というところです。
米ウ高官協議においてウクライナは30日の暫定停戦に合意したことで、ロシア・ウクライナの停戦に向け一歩前進しましたし、各種経済指標から米国の景気減速が明らかになってきたことで引き続きWTI原油先物CFD(OILUSconst)の上値は重くまだ現時点では遠いものの50ドルの大台は次のターゲットとなる水準と言えます。
(2)個別株CFD
前回もautochartistによるピックアップでしたが、米国の景気減速懸念が強まっていることから売り銘柄を2銘柄ピックアップしました。クアルコム(QCOM.xnas)とウォルマート(WMT.xnys)です。
クアルコム(QCOM.xnas)は、Supportレベルの上抜けによる売りシグナルで、ターゲットが152.18、ストップが176.78となっていました。その後の同社株は3月4日にターゲットを達成しました。米国株式市場はその後も弱く昨日には150.86まで下げています。
ウォルマート(WMT.xnys)は、上昇チャンネルの下抜けによる売りシグナルで、ターゲットが89.95、ストップが105.23となっていました。その後の同社株は3月10日にターゲットを達成しました。
今週は動きが激しいFX市場からドル円(USD/JPY)を取り上げます。米国個別株CFD2銘柄はいつも通りautochartistを使って見て行きます。
■ドル円(USD/JPY)
ドル円(USD/JPY)は、米国の景気減速懸念による米金利(10年債利回り)低下と、強い賃上げ見通しの中で早期利上げ思惑が浮上し円金利(同)が大きく上昇したことが重なり一時146円台半ばまで円高が進みました。
日米金利差とドル円との相関は高く、直近の10年債利回り差は3月10日には一時2.65%台まで縮小しました。この水準は昨年9月にドル円が一時140円の大台を割り込んだ際の金利差よりも縮小していることを考えると、引き続きドルが買い戻される局面ではカウンターでドル売りが入りやすい流れになると言えそうです。
またトランプ大統領は政権1期目同様に人民元と日本円の通貨安を問題視しています。日本側は昨年は円買い介入をしている等、通貨安政策は取っていないと説明していますが、1期目に発言した当時のドル円は今よりも30円以上円高だったことを考えると今後もドル円の水準について牽制してくる可能性は高いように思えます。
ただ、既に年初来高値の158円台後半から12円以上の調整となっていますし、シカゴ通貨先物の非商業部門(投機筋)の円買いポジションが史上最大となっていることを考えると短期的にはいったん調整が入りやすい段階にあるとも言えます。テクニカルにはどうなのか、日足チャートで見てみましょう。
昨年9月安値139.575と今年1月高値158.881とのフィボナッチ・リトレースメントを引くと61.8%押しが146.950と直近の安値とかなり近い水準にあり、また1月高値から引いたレジスタンスラインとそれに平行なラインとで平行下降チャンエルを引くと、ここ数日の安値圏が下側のラインと接していることがわかります。
テクニカルには146円台後半はいったん短期筋が利食いを入れやすい水準とも言えますので、当面は横方向のもみあいを挟んで次の円高の流れを待っている段階と見ることが出来るでしょう。ターゲットとしては中期的には145円、長期的には140円の大台も視野に入れておいたほうが良いと思います。
■今週の米国株CFD
ここではautochartistによるピックアップをしています。ピックアップ基準は以下の通りです。
資産クラス=個別株CFD
確率=70%以上(選択肢が少ない場合は65%もしくは60%以上)
チャートパターン=ブレークアウト
キーレベルパターン=ブレークアウト
間隔=4時間足+日足
このフィルターでスクリーニングをかけ、可能な限り経過本数が少なく、かつなるべく信頼度が高い(濃いグレー)米国株のCFDを選びます。
引き続きautochartistのピックアップですが、引き続き米国株全体の地合いが弱いことを考え、今週も売り銘柄を2銘柄ピックアップすることとしました。アップル(AAPL.xnas)とエヌビディア(NVDA.xnas)です。
(1)アップル(AAPL.xnas)
アップル(AAPL.xnas)は説明不要ですが、米国株優等生の同社が売りシグナルで登場することは比較的珍しいと言えます。
トライアングルのサポートライン下抜けによる売りシグナルで、ターゲットが213.00、ストップが250.01となっています。観察期間は23日とちょうど次回執筆日(2週間後)を考えると良い感じです。ただ既に結構下げていますので、エントリー価格とターゲットとの価格差をエントリー価格に乗せたストップで考えていた方が良さそうです。
(2) エヌビディア(NVDA.xnas)
こちらも説明不要ですが、今週はどちらも価格の振れが大きいハイテク株からのピックアップとなりました。
サポートレベルの下抜けによる売りシグナルで、ターゲットが94.08、ストップが153.10となっています。こちらの観察期間は53日とかなりながいのですが、こちらもエントリー価格とターゲットとの価格差をエントリー価格に乗せたストップで考えておきます。
先週のECB理事会では予想通り0.25%の利下げとなりましたが、来週の金融政策会合はFOMCと日銀会合がどちらも19日に開催されます。
現時点のコンセンサスは両者とも現状維持ですが、2025年末時点のFOMCでの利下げ織り込み度は直近では3回(6月、9月、12月)に増えていますし、日銀も賃上げを見て早い段階(5月1日?)での追加利上げを考える向きが増えて来ています。
そうした点で会合の結果よりも会合後の会見に注目が集まります。FRBのスタンスが再び緩和的に戻るのか、植田総裁がタカ派な発言をするのか、両者が重なると円高に振れる要因となりますので要注意の週になりそうです。
【ご留意事項】
■当資料は、いずれも情報提供のみを目的としたものであり、特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。
■当資料は、作成時点において執筆者またはサクソバンク証券(以下「当社」)が信頼できると判断した情報やデータ等に基づいていますが、執筆者または当社はその正確性、完全性等を保証するものではありません。当資料の利用により生じた損害についても、執筆者または当社は責任を負いません。
■当資料で示される意見は執筆者によるものであり、当社の考えを反映するものではありません。また、これら意見はあくまでも参考として申し述べたものであり、推奨を意味せず、また、いずれの記述も将来の傾向、数値、投資成果等を示唆もしくは保証するものではありません。
■当資料に記載の情報は作成時点のものであり、予告なしに変更することがあります。
■当資料の全部か一部かを問わず、無断での転用、複製、再配信、ウェブサイトへの投稿や掲載等を行うことはできません。
■上記のほか、当資料の閲覧・ご利用に関する「免責事項」をご確認ください。
■当社が提供するデリバティブ取引は、為替相場、有価証券の価格や指数、貴金属その他の商品相場または金利等の変動によって損失を生じるおそれがあります。また、お預けいただく証拠金額に比べてお取引可能な金額が大きいため、その損失は、預託された証拠金の額を上回る恐れがあります。
■当社が提供する外国証券取引は、買付け時に比べて売付け時に、価格が下がっている場合や円高になっている場合に損失が発生します。手数料については、「取引金額×一定料率」又は「取引数量×一定金額」で求めた手数料が一回の取引ごとに課金されます。ただし手数料の合計額が当社の定める最低手数料に満たない場合は、手数料に代えて最低手数料を徴収させていただきます。また取引所手数料等の追加費用がかかる場合があります。
■取引にあたっては、取引説明書および取引約款を熟読し十分に仕組みやリスクをご理解いただき、発注前に取引画面で手数料等を確認のうえ、ご自身の判断にてお取引をお願いいたします。
■当社でのお取引にかかるリスクやコスト等については、こちらも必ずご確認ください。
サクソバンク証券株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第239号、商品先物取引業者
加入協会/日本証券業協会、一般社団法人金融先物取引業協会、日本投資者保護基金、日本商品先物取引協会
https://www.home.saxo/ja-jp