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アナリスト/アセンダント代表
サマリー: ロシアによるウクライナ侵攻はエネルギー価格だけでなく小麦の高騰も起こしました。これはロシアとウクライナの小麦生産量の合計が世界全体の14.6%にも達するということが原因です。現在の小麦価格は年初来高値よりは低いものの、再び高値をつけに行く可能性も高そうです。テクニカルにどのような展開が考えられるかを見てみましょう。
小麦CFD(WHEATcont)は小麦先物CFDのつなぎ足です。ロシアによるウクライナ侵略で大きな影響を受けたのは原油や天然ガスといったエネルギーだけでなく小麦を中心とした穀物の需給も狂わせました。小麦の世界生産量第1位は中国ですが、ロシアは第3位、ウクライナも第8位となっていて両国を合わせると110,808,676トンと世界全体の14.6%にも達します。(2020年の統計より)
現在ウクライナからの小麦輸出はストップしていますし、ロシアからの輸出は経済制裁で激減しているため、需給がタイトとなり小麦価格は大幅高、今年1月の安値736.00ドルから3月には1350.75ドルと83.5%もの急騰劇を演じました。その後いったん下げに転じたものの直近では再び騰勢を強めてきましたので、テクニカルにどうなのか、上値の目途を考えて見ることにします。
日足チャートをご覧ください。
年初来安値から年初来高値前の上げ、その後の押しを3点として上昇N波動を考え、フィボナッチ・エクスパンションでターゲットを求めます。現在の水準は50%エクスパンションでいったん踊り場となりやすい水準ですが、次のターゲットとなる61.8%エクスパンションは1350.67と3月高値と完全に一致しています。短期的には現行水準で踊り場を形成しつつ、3月高値を再び取りに行く展開を考えたいところです。