テクニカル‐Tesla、Netflix、TSMが決算発表後にそろって下落、調整が進む

テクニカル‐Tesla、Netflix、TSMが決算発表後にそろって下落、調整が進む

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KCL
キム・クレーマー・ラーション

テクニカルアナリスト

サマリー:  Teslaの上昇トレンドは弱まり、240ドルに向けた調整の可能性があります。Netflixのトップと反転は、より大きな調整を示唆しています。TSMは上値抵抗線あたりから跳ね返されました。短期的な下降トレンドが展開されることになるでしょう。


Teslaは、水曜日(719日)の取引終了後に発表された決算を受けて下落しました。 日足チャートのRSI(相対力指数)のダイバージェンスが示すように、これまでは強力であった上昇トレンドが現在は弱まりつつあります。
ギャップが出現しており、265.10付近の下値支持線が試される可能性があります。これを下回ると、240.70の下値支持線を試すことになるかもしれません。

中期トレンドは240.70を下回るまでは有効でしょう。しかし、240.70を割り込む可能性がないわけではなく、終値で割り込んだ場合は中期トレンドが危うくなります。

しかし、上昇トレンドが持続すれば、中期的には、つまり、8月から9月にかけて、313-314付近の上値抵抗線に向かう可能性があります。

 

チャートとデータの出所:サクソバンク
チャートとデータの出所:サクソバンク

Netflixは、昨日の決算発表後から下落しています。
水曜日の取引のローソク足は、「童子」(始値と終値がほぼ同じ価格水準のローソク足)と呼ばれるもので、トップと反転を示唆しています。本日の取引で、水曜日の終値とのギャップが埋まらない場合、そのローソク足のパターンは「夕方の童子トップ」および「反転」と見なされます。
RSIとMACDのダイバージェンスとの組み合わせは、トップと反転を示す強力なインジケーターです。

414.75-409.54付近の強力な下値支持エリアの上限まで調整する可能性が高いと見られます。終値がこれを下回ると、Netflixは短期的にさらに下落する可能性があります。

童子のピーク、すなわち483.39より上で引けると、トップと反転パターンが解消され、上昇トレンドが継続するでしょう。

株価は414レベルまで調整しているものの、中期的な上昇トレンドは依然維持されています。
397.48-379.43付近に強力な支持線ギャップ・エリア(週足参照)。中期的な強気トレンドが崩れるには、このギャップが埋まる、すなわち、終値で379.40を下回る必要があります。
21、55、200日移動平均線の上昇傾向は、強気トレンド基調の支えとなっています。
しかし、Netflixが終値で379.40を下回れば、中期的な強気トレンドは反転する可能性が高いでしょう。

すべてのチャートとデータの出所:サクソバンク
チャートとデータの出所:サクソバンク

TSM(台湾セミコンダクター)は、108-110ドル付近で跳ね返されて以来下落を続けており、決算発表後の取引開始時には98ドル付近の下値支持線のすぐ上まで下落しました。
終値で98ドルを下回れば、ギャップ・エリアが圧迫される可能性があります。
6月からのRSIダイバージェンスはまだ有効で、TSMが調整およびトレンド反転の局面にある可能性を示しています。

中期的な観点では(週足チャート)、やや方向感に欠ける展開となっています。高値引けは上昇トレンドの持続を示しているものの、RSIダイバージェンスが認められます。終値が94.25を下回れば、強気トレンドは崩れることになるでしょう。

しかし、21、55、200週移動平均線はいずれも上昇しており、下値支持線となるでしょう。55週と200週移動平均線が今後数週間ともに上昇すると、前者は後者を超えるかもしれません。その場合、2つの移動平均線は高値を示すゴールデンクロスを形成するでしょう。

終値が110.85を上回れば、2021年から2022年にかけてのピーク145付近を目指す動きが強まるでしょう。上昇トレンドが再開する最初の兆候は、終値が107.30を上回り、RSIが下降トレンドラインを上回ることです。

チャートとデータの出所:サクソバンク
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