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アナリスト/アセンダント代表
サマリー: 今週はユーロドル(EURUSD)を取り上げました。米独長期債利回り差とユーロドルの動きの相関は高いのですが、昨夜発表された米国CPIは年率5.0%と予想よりも低く5月FOMCでの利上げ打ち止め思惑が一段と高まるいっぽうで、ECB関係者による0.5%利上げを支持する発言が出たことから金利差は縮小しユーロ買い・ドル売りの動きとなりました。テクニカルにはどの水準がターゲットとなるのかを見て行きます。
今週はユーロドル(EURUSD)と米国個別株CFDを2つ取り上げます。
今週はユーロドル(EURUSD)を見て行きましょう。
3月半ばに目先の安値をつけて以降ユーロドルはじりじりと上昇し、昨日の米国CPI発表後には1.10003と1.10の大台超えを達成しています。大台を見たことによる達成感もあり引けにかけては利食い売りも出ましたが、まだ強い地合いにあると見てよさそうです。
ユーロドルの場合、米国とドイツの10年債利回り差との相関が高いのですが、3月半ば以降は米独金利差の縮小とともにドル売り・ユーロ買いという動きが続いています。昨夜の米国CPIは総合CPIが年率で5.0%と予想の5.2%よりも低かったことで5月FOMCでの利上げ打ち止め思惑が広がるいっぽうで、ECB関係者からは次回のECB理事会も0.5%利上げを支持する発言が聞かれました。
結果として米独10年債金利差は昨夜も一段と縮小し、1.019%と2020年4月の1.01%にほぼ並ぶ水準となりました。2020年4月はコロナショック直後の波乱相場であまり参考にはなりませんが、少なくとも今年に入ってから最も金利差が縮んでいる状況であることを考えるとユーロドルが年初来高値1.10328を更新してくる可能性は高いと言えそうです。
テクニカルには日足チャートをご覧ください。
昨年11月からのサポートラインを下抜け現状はそのラインがレジスタンスラインとなっていて、今年3月安値から引いたサポートラインとともに上昇ウェッジ型のパターンを構成しています。どちらかというと下抜けの時のパターンですが、収束パターンの場合は方向性は考えず、抜けた方向に走りやすいと考えていた方がよいです。
そして、現在は1.10の大台近辺にいるのですが、まずは年初来の高値をターゲットに、その後は2022年安値を起点としたフィボナッチ・エクスパンションを考え、N波動の38.2%エクスパンションとなる1.10875をターゲットとする流れにあると言えます。
その後はインターバンクのトレーダーが好みやすいゾロ目のレート、1.11111をターゲットとする流れが短期的にみられる可能性が高いのではないかと考えます。