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アナリスト/アセンダント代表
サマリー: 今週もドル円を見て行きます。CPIの発表を控えて過去のカテゴリー別CPIを見つつ、数字が予想よりも強い場合、弱い場合の米金利の動きと、それがドル円あるいはユーロドルに与えるであろう影響について考えました。テクニカルにはドル円のここからのレジスタンスとサポートの候補を分析しています。
ドル円(USDJPY)
ドル円は、一言で言えば介入が入らなければ円高には戻らない地合いとなっていることは、絶対的な日米金利差が続く限りはどうにもならないというのが多くの市場参加者の見方です。
そうした中で毎週イエレン財務長官が介入を牽制する発言をしていることから、財務省としても現在のような緩やかな円安では介入を出来ないという見方が広がっています。実際に神田財務官もかねてから水準では無くボラティリティという趣旨の発言をしていますので、毎日1円ずつ円安に動くような相場では介入は出にくいと言えるでしょう。ただ、1990年のインターバンク市場における最高値は160.35レベルであり、同水準を超えると急速にボラティリティが高まるであろうことを考えると、再び160円を試すような動きが出てくる時は介入が入る可能性は高いと見ていてよいでしょう。
また昨夜のPPIは予想通りでしたが、直後は金利上昇を見てドル円の買いが入りました。その後前月の数字が下方修正されたことに反応して発表前の水準に下げましたが、こうした動きを見る限り、今夜のCPIでも予想通りでも金利上昇となりやすく、その場合はドル円でのドル買いが入りやすいと言えそうです。いっぽうで予想よりも弱かった場合には金利低下、ただしその場合には最近強い動きが続いているユーロドルでのドル売り(ユーロ買い)からユーロドルの上昇になるのではないかと見ています。
ここで、前回までの米国CPIをカテゴリー別の数字で見ておきましょう。