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アナリスト/アセンダント代表
サマリー: ユーロドルは米欧金利差と欧州のスタグフレーションリスクから今後も下降トレンドを継続しやすいと考えられます。テクニカルにはいったん下げ止まりやすい水準にあることから短期的には動きが鈍くなっていますが、中長期的には1.03台を試しに行きやすいと考えられます。今週は動画でもユーロドルを取り上げていますので併せてご覧いただけますと幸いです。
ユーロドル(EURUSD)は動画でも扱いましたので併せて見ていただくとよいのですが、米独金利差や欧州のスタグフレーション懸念を考えると中長期的には更に下げる方向にあるであろうことを話させていただきました。
繰り返しになりますが簡単に説明させていただきます。
米独金利差は、ユーロドルの値動きとの相関が高いため参考にすべき指標のひとつです。FRBが現状の0.75~1.00%、年末時点ではもう2%の利上げが行われるという見方がコンセンサスですが、ECBは6月まではQEを続け、その後利上げが第3四半期以降に行われたとしてもマイナス金利からゼロ金利になる程度、最もタカ派な市場参加者でも1%という見方はされていません。
つまり米独金利差は今後も拡大する一方ですからユーロドルも下降トレンドを継続しやすいということになります。
もう一つのスタグフレーション懸念ですが、欧州のインフレ率上昇が強くECB内でも徐々にタカ派的な見方が増えてきている中で、対ロシア経済制裁の影響をもっとも強く受けているのが欧州で、英国ではロシアではなく英国国民への制裁ではないかと言われています。これは特にエネルギー価格の上昇が激しく、欧州の主要国平均で過去1年間で電気代が4倍、ガス代が2.7倍と驚くほど国民の生活に打撃を与えていることから、今後欧州景気の下振れリスクはかなり大きいという見方をせざるを得ない状況です。
テクニカルには、ここでは日足チャートを見てみましょう。