サマリー: 今週も注目通貨ペアとしてユーロドルを取り上げました。先週のレポートでもユーロドルを売り目線で取り上げ大きく外してしまいましたが、今週はテクニカルに買い転換していることから一転買い目線で取り上げることとしました。個人的な見方だけでなくautochartistでも買いシグナルが点灯していますので、今週のチャートは全てautochartistからとなっています。
■ユーロドル(EURUSD)
先週の振り返りで見た通りですが、ユーロドルは9月28日につけた0.95350を大底に反転上昇、今週25日に年初来高値からのレジスタンスラインを上抜ける動きとなりました。
本日のECB理事会では0.75%の利上げがコンセンサスですが、来週2日のFOMCでも0.75%の利上げがコンセンサスとなっているため、金利差の面ではユーロ買い材料とはなりません。どちらかというと景気後退リスクに直面する中での大幅利上げはユーロの悪材料です。さらに、ロシアとウクライナとの緊張は高まったままで収束の目途はありませんし、イタリアの右派連合による連立政権もポピュリズムを前面に出してくる可能性もあり欧州の足並みが乱れる原因を作りかねません。
ECB理事会とラガルド総裁会見により一時的に上下に振れる可能性はあるものの、押しが入るようであれば買いを考える市場参加者は着実に増えてきているはずです。色々な材料がある中でテクニカルに明確なシグナルが出ているというのは安心感もあります。上抜けした時にAutochartistでも買いシグナルが出ているだろうとチェックしたら予想通り出ていましたので、今週のチャートはAutochartistから引っ張ってくることとしました。