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アナリスト/アセンダント代表
サマリー: ドル円は円安の動きが強まっていますが、本日昨年高値と今年安値の半値戻しの水準まで到達しました。3月安値から10円以上も上げてきていることを考えると、140円の大台突破前にいったん調整の下押しが入る可能性が高いと見ています。現在のドル円を取り囲む環境も考えつつ、テクニカルな観点でドル円の売りを考えてみましょう。
今週の注目銘柄はドル円(USDJPY)をピックアップしました。
為替市場は長期的には各中銀の金融政策の方向性によるところが大きく、主要通貨は以下のように考えることができます。
・最強=ユーロ
6月の0.25%利上げは確実視され、7月の0.25%利上げもコンセンサス
・中立=米ドル
6月は現状維持がコンセンサス、FRB内ではタカ派な意見も見られるがFF先物での利上げ織り込み度は36%に過ぎない
・最弱=日本円
植田総裁就任前の早期緩和縮小思惑は影をひそめ、大規模緩和を継続する主要国で唯一の中銀
つまりドル円とユーロ円は円が最弱で上昇、ユーロドルはドルがニュートラルでやや上昇という展開になりますが、円関連はそのような動きになっていても、ユーロドルは上値が重く下げています。これは、シカゴの通貨先物において、ユーロは19万枚の買いポジションに近づき過去最大(211,172枚)水準へ近づきつつあります。ポジションが膨らんでいるため、新たな買いが出にくいと言えそうです。
また米国の債務上限問題はドル売り材料となりますが、与野党間で協議が進んでいることは感じられ、さすがに米国の債務不履行といった事態は絶対に避けるでしょうから、最終的には妥協点を見つけ、合意に向かうはずです。その点ではあまり大きく気にする必要は無いと考えます。
今回のドル円はテクニカルな売りを考えたいというシナリオとなります。日足チャートをご覧ください。