口座開設は無料。オンラインで簡単にお申し込みいただけます。
最短3分で入力完了!
アナリスト/アセンダント代表
サマリー: 米金利上昇によるドル高が続いていますが、米国10年債利回りが3.2%台に乗せる動きとともにドル円は本日年初来高値を更新する動きとなってきました。140円の大台を目前として短期的なターゲットがどこにあるのかを考えます。
今週はドル円(USDJPY)と米国個別株CFDを2つ取り上げます。
■ドル円(USDJPY)
ドル円(USDJPY)は、ジャクソンホールに向けてパウエルFRB議長がよりタカ派なスタンスを示すのではないかとの思惑からドル買いが続いていましたが、ジャクソンホールでは予想通りにタカ派な発言をしましたし、地区連銀総裁も揃ってタカ派な発言を繰り返したことで米金利が一段と上昇することとなりました。
週明け後も米金利は上昇を続け、1日時点で米国10年債利回りは6月28日以来の3.2%台に乗せてきました。この金利上昇とともにドル円は一時139.677と年初来高値を上抜ける動きを見せています。9月FOMCでは数字次第としながらも0.75%の利上げを織り込み、昨日のFF先物から計算される利上げ織り込み度では72%が0.75%の利上げを織り込んでいる状況です。
最近は米金利の動きとドル円との相関が高くなっていて直近では相関係数が0.8とかなり似た動きをしています。9月FOMCに向けて米金利が一段高となれば、ドル円も140円の大台乗せを見る可能性が高まりますが、テクニカルにはどうなのかを長期チャートから見て行きましょう。1988年以降の四半期足チャートです。
2002年高値を上抜けて以降は1998年以来のドル高値という状況となり、長期テクニカルでは1998年高値147.640を視野に入れてきたと考えられます。最近は円安が進行しても財務省や関係者からの発言は目立ちませんでしたが、本日は140円の大台まであと33銭というところまで迫り、財務相と官房長官とが揃って為替の急な変動は望ましくないと発言しました。
介入が出来ない中でけん制発言しかできませんが、発言の内容からは現在の円安に危機感を持っている感じも伝わらず、おそらく市場参加者は今後も円安を見込む流れが続くでしょう。短期的な観点から4時間足チャートも見てみましょう。