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アナリスト/アセンダント代表
サマリー: 今週も注目通貨ペアとしてドル円を取り上げました。先週の米国CPIをきっかけに想定以上に円高が進みました。先週は一週間で9円以上の円高相場となりましたが、9円を超える週間レンジはリーマンショック以来です。ここからどこまで円高が進む可能性があるのか、テクニカルな観点から分析します。
20週移動平均を表示してありますが、個人的には週足ローソク足の終値が20週移動平均線を2週連続で反対側に抜けた場合にトレンドが転換したと考えます。今回、既に先週末に移動平均線を下抜け、今週末の引けも下回る可能性が高そうですから、そうなると2021年2月にドル高トレンドに転じて以来のトレンド変化となります。まだ確定はしていないものの要注意のシグナルです。
日足チャートを見て、改めてここから下のターゲットを考えてみましょう。
テクニカルには現在の水準はいったん下げ止まってもおかしくない水準です。7月高値の139.382、8月安値130.380と10月高値151.935の61.8%押しが138.614、10月高値を起点に逆N波動を考えた場合の161.8%エクスパンションが137.777と140円の大台よりも大台を割り込んで137円台後半から139円台前半にテクニカルなターゲットが集中していることがわかります。
いったん現行水準でもみあう可能性が高そうなこと、ドルの戻りは9月介入時の安値が140.335であったことから140円台半ばでは売りが出やすいこと、CPI発表翌日に財務省から円安への戻しに対してけん制発言が出たことを考えると142円よりも円安の水準では介入が出る可能性も考えておくべきでしょう。
いっぽうでもみあい後の下値の目途としては8月安値と10月高値の76.4%押しが135.467となっていることから、次に円高に動く時には135円台半ばをターゲットとする動きが出てくると考えています。