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アナリスト/アセンダント代表
サマリー: サクソバンク証券ではロシアルーブルの取引も可能ですが、取引時間や証拠金率が異なりますのでご注意ください。
ロシアルーブルは最近のウクライナ情勢の緊迫化、小康状態といった動きに対して緊迫化すると素直にルーブル安で反応していますので、今後の情勢を判断する場合の指針のひとつになると思います。新興国通貨としての面だけでなく、ウクライナの緊迫度を知る指標となります。
ロシアルーブルは最近のウクライナ問題で注目を集めやすくなっていますが、もともと新興国通貨あるいは高金利通貨のひとつとして、それなりに取引が行われてきた通貨です。サクソバンク証券でもドルルーブル(USDRUB)とユーロルーブル(EURRUB)の取引が可能ですが、今週はドルルーブル(USDRUB)を見て行くこととします。
ドルルーブル(USDRUB)は主要通貨とはことなり新興国通貨の扱いとなりますので、取引にあたって注意すべきこともあります。主要通貨に比べて流動性が低いため。ルーブルが主に取引されるモスクワ市場の時間帯に限って取引が提供されることが多くなります。サクソバンク証券では、欧州市場早朝からNY後場まで、具体的には4~19時GMTで、日本時間では13時~翌午前4時と比較的長い時間の取引が可能となっています。
さてドルルーブルですが、長期的には2000年代前半から2008年まではルーブル高となり、リーマンショック前には1ドル23.0375というのがここ20年間で最もルーブル高だった水準です。その後は2008年のリーマンショック、2014年には西側諸国による経済制裁もあり、2016年には85.8954までルーブル安が進みました。
ここ数年ではコロナショック以降、ほぼ70~80の間での取引が続いていますが、やはり昨年12月以降はウクライナ問題とともにルーブル安が進み、その後の小康状態でルーブルが買い戻された後、11日のウクライナからの退避勧告でルーブル安、その後買い戻しと取引はもちろんですが、ルーブルの動向を見ることでウクライナ情勢の判断にも役立つと思われます。
日足チャートをご覧ください。
10月安値から1月高値までの上げに対して74.2393とほぼ半値押しの水準へと調整が入り、その後11日に78.1609まで戻して直近では75~76水準でいったん落ち着いています。
ロシアによるウクライナ侵攻といった最悪の事態となればドル高・ルーブル安となりますし、解決につながればドル安。ルーブル高となりますが、しばらくは情勢がはっきりしないため、レジスタンスラインとサポートラインに挟まれるウェッジの中での推移が続きやすいと言えるでしょう。