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コモディティ戦略責任者(Saxo Group)
サマリー: この週(10月31日の週)は、中国の国境再開に対する楽観的な見方と、米国の利上げサイクルの延長が世界の成長と需要にマイナスの影響を与えるという見方が交錯する中、商品相場は上昇しました。全体的に中国への楽観的な見方が優勢となり、工業用金属、エネルギー、綿花が大幅な上昇を見せました。
ブルームバーグ工業用金属指数は今週、7月以来最高となり、ニッケル、アルミニウム、同の3つの主要金属が上昇を牽引しました。中国が、厳格な新型コロナ規制の緩和に向かっている可能性があるという未確認説や、中国の買い手の活動活発化による供給不足の懸念が高まったことによるものです。銅は、中国資源大手のMMG(五鉱資源)がペルーに保有する世界最大級のラスバンバス鉱山の操業停止が追い風となりました。同鉱山は10月31日以降、地元住民による封鎖で操業が困難となっています。
下のチャートの通り、7月以降レンジ相場となっているHG銅は、いくつかの抵抗線を通って急上昇しましたが、確実な回復軌道に乗るためには、8月の高値であるポンドあたり3.78ドルを上抜ける必要があります。その時初めて、数か月間、銅のショートポジションをとってきた投機筋による新たな勢いのある買いが見られる可能性があります。