米国株式市場は取引時間や祝日、昼休みの有無などに関して、日本市場とは異なる特徴を持っています。
そこで本記事では米国株式の取引時間、サマータイムや休日の影響などについて、初めて米国株の取引を行う方にもわかりやすく解説します。
米国株における取引時間
米国株式市場には、主に次の3つの取引時間があります。
通常取引時間とは、金融商品取引所で決められている取引が行われる時間帯(立会時間)を指します。ただし米国株式では、立会時間の前後にも時間外取引が行われています。
立会時間前の時間外取引をプレマーケット、そして立会時間後の時間外取引をアフターマーケットと呼びます。
時間外取引のメリットとしては、重要な経済指標や企業決算の発表後に迅速な取引が可能なことが挙げられます。ただしリスクとして、時間外取引では通常取引時間と比べて取引参加者が少ないことから価格の変動が激しくなったり、売買価格の開きが大きくなったりすることがあるため注意が必要です。
全て合わせると1日の取引時間は12時間に及び、以下は詳細な取引時間です。
| 現地時間 | 日本時間(標準時間) | 日本時間(夏時間) |
プレマーケット | 午前7時~午前9時30分 | 午後9時~午後11時30分 | 午後8時~午後10時30分 |
通常取引時間 | 午前9時30分~午後4時 | 午後11時30分~翌日午前6時 | 午後10時30分~翌日午前5時 |
アフターマーケット | 午後4時~午後5時 | 翌日午前6時~午前7時 | 翌日午前5時~午前6時 |
米国株式は主にNYSE(ニューヨーク証券取引所)とNASDAQ(ナスダック証券取引所)の2つの市場で取引されていますが、どちらも取引時間は変わらず上記の通りです。
なお、注文受付時間について、
サクソバンク証券では24時間注文を受け付けています。さらに実際にプレマーケット、アフターマーケットでも取引をすることができます。
サマータイムによる取引時間の違い
アメリカでは毎年3月の第2日曜日から11月の第1日曜日までサマータイム(夏時間)が適用されています。
サマータイム(夏時間)とは、夏季に標準時間より時計を1時間早め、夕方から夜の明るい時間を1時間増やすことで太陽が出ている時間を有効活用するための制度です。
サマータイムの期間は取引時間が通常より1時間早くなります。これにより、日本時間での取引時間は以下のように変わります。
- サマータイム中: 午後10時30分~翌朝5時
- 標準時間中:午後11時30分~翌朝6時
サマータイムの期間と通常の期間では取引のタイミングが変わるため、切り替え時期を頭に入れておきましょう。
米国株の取引における休日とその影響
米国株式市場には、以下のように年間を通じて取引休業日があります。
日付 | 祝祭日名称(日本語) |
1月1日 | 元旦 |
1月の第3月曜日 | キング牧師生誕祭 |
1月20日(大統領選挙後の4年ごと | 就任式 |
2月の第3月曜日 | ワシントン生誕祭 |
5月の最終月曜日 | 戦没将兵追悼記念日 |
7月4日 | 独立記念日 |
9月の第1月曜日 | 労働者の日 |
10月の第2月曜日 | コロンブスの日 |
11月11日 | 退役軍人の日 |
11月の第4木曜日 | 感謝祭 |
12月25日 | クリスマス |
出所:
the United States governmentホームページ 日本株式市場の年末年始休業日は4日以上あるのに対して、米国株式市場の年末年始に関しては1月1日のみが休日となっています。
また、祝日の前後の営業日が半日取引になるケースがあるため、米国のカレンダーを確認する習慣をつけましょう。
昼休みの有無
日本の株式市場では11時30分から12時30分まで昼休みがあり、9時から11時30分の「前場」と12時30分から15時30分の「後場」に分かれています。
しかし米国の株式市場には昼休みがありません。そのため、米国の証券取引所では1日の取引時間中、継続して取引を行うことができます。
まとめ
米国株式の取引時間には通常取引時間、プレマーケット、アフターマーケットがあり、日本の市場と違い昼休みがありません。そのため全て合わせた取引時間は日本時間で23時30分〜翌朝6時(サマータイム中は22時30分〜翌朝5時)となります。また、米国の祝日は日本のものとは異なり、祝日の影響による取引休業日があるため注意が必要です。
米国株の取引時間や休業日を把握した上で、自分のライフスタイルに合わせた取引を行いましょう。サクソバンク証券では日本国内で業界最多水準である6,000銘柄以上の
米国株式を提供しており、さらに時間外取引にも対応していますので、ぜひご相談ください。